いくつかのカード・タグが読み取りにくい場合があります

質問:付属リーダライタで、スタートキットに付属されているICカード・ICタグ類、および、携帯電話やEdy等のカードの読み取りを行った結果、いくつかのカードで、カードの認識があまり良くありません。どうしたらいいでしょうか。

 
 
回答:
いくつかの原因が考えられます。以下の通り一般的な問題または個別の問題が発生している場合は対策を行ってください。
【注意!】まずは開発キット付属のID取得アプリケーションで動作確認を行って下さい。
 
使用環境
スチール製・金属製の机の上でテストするなど、周囲に金属がある環境でテストをおこなっていませんか?
無線通信(13.56MHz)を利用した非接触のリーダライタは、金属や水分による影響を受けやすく、原理的に周囲に、金属や水分があると、通常に動作いたしません。
こちらのサポートページもあわせてご覧ください。http://www.orangetags.jp/support_handling.html
金属製の机・テーブルにリーダライタを(設置台を置かず)直接置いたり、ICタグを金属面にはりつけて使用される場合は通信性能が落ちる場合があります。カードをいれた財布の中に小銭(金属)が入っている場合も通信性能が落ちる場合があります。なお携帯電話は金属の固まりです。端末によってとくにカメラや液晶ディスプレイなど金属部分が多い携帯電話は通信性能が落ちたり通信できない場合があります。どうしても必要な場合のみ出力の高いリーダライタに変更して下さい。 
リーダライタのアンテナ  
なお、リーダライタのアンテナの中心部分に、ICカード・ICタグの中心を近づけた方が、反応が良くなります。原理的に、リーダライタに対してICタグを平行に近づけた方が反応がよい。
小型のリーダライタは小さいため、一般的に通信特性が悪いが、体感上の通信感度(とくに小さなICタグに対して)がいい(反応が良い)場合があります。 
リーダライタによって反応が良い部分は若干異なる場合があります(若干下側部分が読みやすい、若干上側部分が読みやすい、xx部分は金属(部品)が少なく通信に対する反応がいい、等)
 
ICカード・ICタグのサイズ
原理的に、ICタグのサイズ(アンテナサイズ)が大きい方が、読み取りは良くなります。リーダライタから発する磁界を受信しやすいためです。ICタグのサイズが小さい場合は、小さなリーダライタを利用した方が読み取りがいいと感じる場合がありますが、小さいリーダライタや小さいICタグは通信特性が悪いのが一般的です。開発キットに同梱のリーダライタで通信検証・運用テストを行ってください。
ICチップ
FeliCa(フェリカ)よりも、Mifare(マイフェア)の方が通信感度が高いと感じる場合があります。例えばFeliCaで通信距離3cmに対して、Mifareでは5cmの通信距離を保てるなど。これは各チップの性能と共振周波数が原因です。一般的にチップの機能が高い(処理が重い)と通信感度がおちます。一概に読み取り距離だけで通信性能を説明することはできませんが、初心者には分かりやすい指標となります(通信距離はあくまで指標の1つです)。 

ICチップの故障
ICチップが故障する場合があります。 特にシール型はカード型に比べて耐久性が弱く、曲げたり、いたずらではがしたり、衝撃が加わったり、冬など体にたまった静電気で壊れたり、通信特性が下がったりする場合があります。
ポーリング  
反応速度は、通信距離の他に、ポーリングの間隔によっても左右されます。何からの原因で一度でも通信失敗(読み取りに失敗など)した場合は、次回通信時に正常なポーリング状態に回復していないことが考えられますので、この場合は一定期間、ICカード・ICタグを近づけない様にしてください。 

複数の要因が重なっている場合  
上述の要因が複数重なって、事象が複雑にみえるケースがあります。通信感度の低いFeliCaやTypeBカードや、小さなICタグによる通信性能が悪い場合のみに、読取不良が発生するなど(スチール製の机の上で検証したため影響をうけていたり)複数の原因が重なっている場合があります。
 
アプリは動作するが、全く通信できない場合(NoCardと表示)
こちらのページをご確認ください。
 
(注意事項)
以上の内容は、とくに初心者向けの開発者を対象とした分かりやすい記述になっており、細かい記述を避けています。無線通信技術に関する現象・原理は多岐に渡り複雑です。用途や使用環境・技術レベルによって対策は異なりますので、疑問・心配・注意事項など株式会社オレンジタグスにお問い合わせください。
 
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